離婚の原因
性格の不一致。
離婚原因でよく聞くやつ。私も人に聞かれたらそう答える。
本当は違うと思うけど、色んな理由の最大公約数はそうなるのかな、とも思うので間違い
ではないのかも。
私は、ある日、夫から、離婚したい。と告げられた。
私たちは、何年も前から事あるごとに、離婚危機を向かえていた。
でも、また持ち直して、また、危機を向かえて。。という感じで。
その時は、いつもの危機とは全然違っていた。夫に迷いが無かった。
私は、離婚したくなかった。
夫と離れて生活なんて絶対できないと思っていたし、日本に出戻って、一から生活を立て直す
には、年齢的に遅すぎると不安感が強かったし。
愛しているから、離婚したくないというのとは違うのかもしれない。10年以上、一緒に暮らしてき
た。愛というより情が深い。それは認める。
夫はそれでは、夫婦生活を続けられない。愛が欲しい。そう望み続けていたけど、私が、無理だっ
た。応えられなかった。
それで、夫は諦めてしまった。
だんだん、夫は私に無関心になっていった。手を強く握っても、握り返してくれない。
会話はほとんどない。夫の顔からどんどん笑顔が消えていった。
私といる時に笑顔を見せることはほとんど無かった。夫は幸せではないと言った。
しかし、これは私にも言えること。
結婚生活を続けたいというのは、変化するのが怖いから、慣れていて、何でもさらけ出せる相棒
を失うのが怖いから。夫婦生活を続けていて、楽だったけど、幸せだったかと聞かれれば、答え
に窮する。
今は、夫婦という関係を終わらせて、親友に戻るのが一番いい選択だと思っている。
正確に言うと、思うようにしている。
世界で一番信頼して、尊敬している人間は、今でも元夫だ。
人生の中で、こうまっすぐ言える人を得られた事は本当にラッキーなんじゃないかと思う。